講習を受講することで取得できる資格の場合、講師から教えられる範囲内で特に重要な点が挙げられたなら、それを書き出してそこを中心的に覚えることで比較的容易に修了試験をクリアし取得することができます。しかし国家試験など受験して合格することが求められる場合は、講習の時の勉強法とは違ってきます。
受験勉強している時にありがちなケースは、試験範囲を網羅することに力を入れすぎてしまう点です。インプットだけに重点を置きすぎてしまい、アウトプットの練習をしなければ本来の力を発揮できずに試験が終了してしまう可能性があります。資格試験の教科書を読んでマーカーで線を引くという作業を行って、試験範囲をすべて網羅した後に教科書を見返すと、しっかりと線が引かれてカラフルな自分だけの教科書になり「勉強した！」という満足感が得られますが、それは試験に合格する事とは意味合いが違います。あくまで資格試験は合格することが目標であり、カラフルな教科書を作ることが目標ではないはずです。
要は、試験内容をしっかりとアウトプットできる方法で学ぶことが重要です。具体的には、その試験について過去問が用意されているならばそれを中心に解けるようにすることが合格するためには重要となります。過去問は試験範囲の中でも受験生が覚えるべき重要な点が出題されているので、過去問を確実に解けるようにすることが合格への近道です。過去問が公開されていない試験の場合、教科書内にある問題を解くことでアウトプットを行います。問題を解いてわからない点は新たにインプットして覚えることで効率的に学ぶことができます。正確なアウトプットができることが資格試験合格への近道です。